これからさらに大切になる「食の時間」|有意義な外食のススメ

今までの外食のあり方と、これからの外食のあり方は確実に変化してしまいました。

「手軽な外食」から「貴重な外食」へ

ゼロリスクを目指しがちな消費者が多い中、どうしても初手から失敗したくないという考え方になってきましたね。

  • Googleマップの星の数を必死に気にする
  • 食べログのクチコミを全部読む
  • しかも低評価のクチコミは全部しっかり読む
  • どんな料理が出るのかインスタで検索しまくる

こんな予防的行動をとる人がかなり多くなってきた印象です。

「とにかく点数の高い店」
「失敗したくない」
「損したくない」

でも落ち着いてもう一度考えてみてください。

あなたの外食の本来の目的は?

Contents

「何を食べるか」より「誰とどんな時間を過ごすのか」

かなり前から発信していることなのですが、僕は「何を食べるか」より「誰とどんな時間を過ごすのか」が重要だという信念があります。

オープンから『美味しい料理で会話が弾む』という一貫したコンセプトを持って営業を続けています。

僕は飲食店を経営していて、しかも自分で料理作ってサーヴィスもしますから、もちろん料理やサーヴィスに価値がないと話が始まらないのですが。

それを十分踏まえた上でも「誰とどんな時間を過ごすのか」が最重要事項なのは確実です。

散々インスタで料理写真をアップしている僕が言うのも何なのですが、僕が提供しているのは実は料理ではなく「楽しい時間」や「料理によって場を有意義にすること」です。

うちの店に面接に来てくれた人には全てに話すようにしているのですが、

『うちの店が売っているのは”お客さんの楽しい時間”です』

『お客さんが店内で食事して”楽しい時間を過ごすお手伝い”が仕事内容です』

実は優秀な日本の飲食店クオリティ

  • 店が清潔で
  • 料理が美味しくて
  • 気がきくスタッフがいて
  • 空調の温度が最適で
  • 音楽が心地よく
  • 過ごしやすい店内で
  • 感染対策ちゃんとしていて
  • 低価格で

実はこの日本で上記のことをできていない飲食店は一瞬で無くなります。

一昔前には一部の店しかできていなかったのですが、現代ではすでに必要最低限、当たり前のことなのです。

参入障壁も低く誰でも始められるビジネスとしての飲食店ですが、上のリストはまさにパッケージ化されていてズブの素人でも簡単に出店時にスタートラインに立ててしまうのです。

これが日本の飲食業界を貶めた原因なのかもしれません。

消費者の誰もが手軽に、そして気軽に利用していた飲食店ですが今となっては外食ハードルは高くなってしまいました。

これからは変わっていきます。いや変わらなくてはならない時期で、今後飲食業界を存続させていくには僕ら飲食店側も変わる時期に来ているのだと確信しています。

今一度コンセプトを発信する

『美味しい料理で会話が弾む』

この2年で食事中におしゃべりはいけませんよと言う政府の発信(マスク会食)から、当店のコンセプトはふらふら中に浮いてしまいました。

食事中に話せないなんて、『会話が弾む』なのに,,,

一旦2021年10月から緊急事態宣言は解除されましたが、依然として時短要請中です。

これから段階的に通常の生活に戻していくことになると思うのですが、人々の気持ちや具体的な生活様式は元通りになるでしょうか。

最初にも書いた通り、「手軽な外食」から「貴重な外食」へと外食の捉え方が変化してきているのは確実です。

今まで
これから
  • 職場の飲み会
  • 忘年会・新年会
  • お付き合いの会食
  • コンパ
  • 家族単位で
  • 親密な友人と
  • 大事な食事会
  • 人生の節目の食事会

外食のもつ社会的役割とは

大袈裟に言う必要はありませんが、ここまで外食の不自由を与えられてしまっては考えざるを得ません。

今後の飲食業界には一つの信念(一つとは限りませんが)が必要となってきます。

社会を円滑に回すためだったり、人間関係を深めたり出会いが広がったり

食事の場というのは本来様々なポジティブな要素と密接な関係がありました

(僕が飲食やりたい!と思った理由でもあるのですが)

今後はどうなるでしょうか。

上の表で示した通り、よほど近い人としか外食はしないようになるでしょう。少なくとも2〜3年は。

では「家族」や「めっちゃ親しい間柄の人同士」の外食を、さらに楽しく過ごしていただけるようにお手伝いする必要があると思うのです。

アクリル板は置かないことに

テーブル上にアクリル板はありません

僕はご家族や恋人同士の食事ならアクリル板は不要という考えです。

もちろん各自での感染対策は必要ですし、店としてできる感染対策は全て講じています。

当店の感染対策
  • 高機能換気設備導入
  • 光触媒コーティング施工
  • 席数半減
  • アルコール手指消毒設置
  • CO2センサー設置
  • テーブル間パーティション
  • 布おしぼり廃止

アクリル板があると会話が聞き取りにくいし、そもそも雰囲気がよくないですよね。

ご夫婦や家族なら、ご家庭でアクリル板設置しているわけないですから。

外食時も家と同じ環境なら問題ないです。

せっかくの外食なので楽しくお過ごしいただけるようにアクリル板は設置していません

たまの外食は信じられるお店で。

気軽に外食できなくなった今、たまの外食でハズレを引きたくないと言う気持ちも十分に理解できるのですがそもそも初来店の店を選ばなければいいのでは?と思います。

とりあえず知っている店から選んでいきましょう。

または店のSNSアカウントなどをみて、店主がしっかりと発信しているお店が選ばれると思います。

(僕も自分の飲食に掛ける思いは今後も発信していきたいと思います!)

料理はもちろん高クオリティ

食事環境も良い

感染対策もきちんとしている

そこにプラスして「近咲暮で食事する付加価値」を提供できるよう今後も料理と接客を続けていきたいと思います。

この店があってよかったと言ってもらえるように。

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